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平成27年1月3日午後6時半より新年互礼会を行います。

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千里同風

千里同風   竜穏庵老師
 澄徹庵老師が岡山から四国へ御巡錫されていた頃の事、老師が散歩に出られた後、急に天候が崩れて土砂降りの雨になったことがあった。侍者が案じながら待ちかねていると、老師がようやくボロ傘をさして帰ってこられた。「親切な人が貸してくれたよ」と笑っておられたが、見るとその傘は何本も骨が折れて、おまけに赤い女柄である。おどろいたが、「明日返して参りましょう。」と申したら「それに及ばず」と云われ、老師はその傘を乾かして翌日ご自分で返しに行かれた。
 後日、物種吉兵衛という妙好人の語録を読んでいたら、よく似た話がのっていた。曰く、隠居様(吉兵衛のこと)が商いに行って、戻りに大雨に出遭うて、途中から半分ちぎれた笠を借りて帰られた。近所の人達の申すには「吉兵衛様、ようそんな笠を貸す人も貸す人や。そのような笠を借りて来なされたナア」と申した。その時に「イヤ、これで雨が凌がせて貰うたワヤ」と申して、その笠を晴天の日によく乾かして、わざわざお礼申して返しに行かれた、と。
 今も昔も、君子は千里同風ではないか。

「夢」

                           「夢」 
                                                        竜穏庵光蓮

 一山一寧禅師が「夢」の一字を書いて、それに「尽く(ことごと)謂う(い)、荘子胡蝶を夢むと。誰か知らん、胡蝶の荘周を夢みることを。」と賛をしている。「誰もが、荘子が胡蝶の夢を見たことは知っている。だが、胡蝶が荘周の夢を見たことを、一体誰が知っているだろうか?」と。
 胡蝶が見た荘周の夢とは、一体どんな夢だろう?
 禅では先ず、迷っている人が、最初の見性(悟り)で夢からガラリと覚める。それ以後、刻苦して道眼を磨き、道力をつけて、段々と人間形成が進むにつれて、どうも悟りの世界も亦、夢ではないかと気がつくようになる。
 沢庵禅師は「夢」の一字に、「百年三万六千日、弥勒観音幾(いくばく)の是非、是も亦夢、非も亦夢、弥勒も夢、観音も夢、仏云くまさに如是の観をなすべし矣。」と書き、玉舟禅師は、同じく「夢」の一字に「従上の仏祖、天下の老和尚、すべて箇の一字の中に在り。」と賛をしている。
 これらは皆、悟りから覚めて始めて見る夢である。般若心経の「色即是空・空即是色」は決して単なる法理ではない、己の人生も亦、この通り色であると同時に、空でもある。空のままで亦色でもある。
ここに到って始めて荘周の見た(胡蝶の)夢と胡蝶の見た(荘周の)夢とが混然一体となって、そこに大無心の境地から無礙自在な、天下と同根・万物と一体の、荘大な「夢」が展開してくるのではなかろうか。

平成30年度摂心会・参禅会のお知らせ(訂正版)

平成30年度の摂心会・参禅会を下記の日時に開催の予定です。(訂正版)

第1回摂心会 期日 平成30年 5月 23日~平成30年 5月27日  場所 四国道場 担当師家 竜穏庵光蓮老師
第2回摂心会 期日 平成30年 8月22日~平成30年 8月 26日 場所 四国道場 担当師家 同上 
第3回摂心会 期日 平成30年10月17日~平成30年10月21日    場所 四国道場 担当師家 葆光庵春潭総裁老師
第1回参禅会 期日 平成30年12月 1日~平成30年12月 2日 場所 四国道場 担当師家 竜穏庵光蓮老師
第4回摂心会 期日 平成31年 2月 20日~平成31年 2月 24日 場所 四国道場 担当師家 同上
    
摂心会・参禅会は座禅修行の中でも本格的な、担当老師による個別指導(参禅)を含んだ道場に泊まり込んでの修行です。
本格的作法による座禅や作務、食事、老師による提唱・法話などがあります。
初心者の方には丁寧な指導も行います。短時間の参加も歓迎しています。

平成30年度 摂心会・参禅会のお知らせ

平成30年度の摂心会・参禅会を下記の日時に開催の予定です。

第1回摂心会 期日 平成30年 6月 6日~平成30年 6月10日  場所 四国道場 担当師家 竜穏庵光蓮老師
第2回摂心会 期日 平成30年 8月22日~平成30年 8月 26日 場所 四国道場 担当師家 同上 
第3回摂心会 期日 平成30年10月17日~平成30年10月21日    場所 四国道場 担当師家 葆光庵春潭総裁老師
第1回参禅会 期日 平成30年12月 1日~平成30年12月 2日 場所 四国道場 担当師家 竜穏庵光蓮老師
第4回摂心会 期日 平成31年 3月 6日~平成31年 3月 10日 場所 四国道場 担当師家 同上
    
摂心会・参禅会は座禅修行の中でも本格的な、担当老師による個別指導(参禅)を含んだ道場に泊まり込んでの修行です。
本格的作法による座禅や作務、食事、老師による提唱・法話などがあります。
初心者の方には丁寧な指導も行います。短時間の参加も歓迎しています。

摂心会懇親会では句会をします。

本年度の摂心会より、最終日前夜の懇親会ではそれぞれが、この摂心会で感じたことを中心に句会をします。今回は下記のような句がよせられました。摂心会の雰囲気を感じていただけるのではと思います。

1 夕焼けに染まる落ち葉の散歩道  高照
2 新米の香りかぐわし朝ごはん  高照
3 秋黴入りいつしか庭樹の色づけり 尾﨑
4 虫の声消えて鈴の音聴きやすし  甚深
5 串団子買うて無月の道帰る  光連
6 秋の雨静かに参禅終わりけり  甚深
7 耳鳴りにまぎれて細るキリギリス 光連
8 道場に住み着いたる虫数多し  蟠竜
9 木犀の香で摂心の月になり  甚深
10 咲き残る吾亦紅活け風炉名残  光連
11 やわらかな雨になりけり花野径  尾﨑
12 秋雨やクモは糸張り虫ねらう  妙薫
13 身に入むや盌のぬくみを抱きながら 光連
14 居士寮にマナーモードの虫の声  蟠竜
15 隠寮へ秋の灯の二つ三つ  尾﨑
16 蜉蝣の命儚くふるえけり  法泉
17 西王母狂ひて咲くや月の頃  光連
18 雨止みて聞こえる虫の音ひそやかに 法泉
19 銀杏と晴れ着の孫の宮参り   清風
20 われもこう古茶碗と出会う朝茶かな 妙薫
21 長雨で爽やかなく衣重ね   妙薫
22 水田にポッカリ サークル秋うんか  義風
23 木々の葉もしぶく色づく秋の風   高天
24 カメムシの臭いに怒る夜長かな 義風
25 秋雨や花の命を知るものぞ 高天
26 台風に雲乱れたり刈田かな 晩水
27 寒しげに秋雨の刈田稲架並ぶ 晩水
28 道ぞいにつるし柿なる台風下 晩水