摂心会懇親会では句会をします。

本年度の摂心会より、最終日前夜の懇親会ではそれぞれが、この摂心会で感じたことを中心に句会をします。今回は下記のような句がよせられました。摂心会の雰囲気を感じていただけるのではと思います。

1 夕焼けに染まる落ち葉の散歩道  高照
2 新米の香りかぐわし朝ごはん  高照
3 秋黴入りいつしか庭樹の色づけり 尾﨑
4 虫の声消えて鈴の音聴きやすし  甚深
5 串団子買うて無月の道帰る  光連
6 秋の雨静かに参禅終わりけり  甚深
7 耳鳴りにまぎれて細るキリギリス 光連
8 道場に住み着いたる虫数多し  蟠竜
9 木犀の香で摂心の月になり  甚深
10 咲き残る吾亦紅活け風炉名残  光連
11 やわらかな雨になりけり花野径  尾﨑
12 秋雨やクモは糸張り虫ねらう  妙薫
13 身に入むや盌のぬくみを抱きながら 光連
14 居士寮にマナーモードの虫の声  蟠竜
15 隠寮へ秋の灯の二つ三つ  尾﨑
16 蜉蝣の命儚くふるえけり  法泉
17 西王母狂ひて咲くや月の頃  光連
18 雨止みて聞こえる虫の音ひそやかに 法泉
19 銀杏と晴れ着の孫の宮参り   清風
20 われもこう古茶碗と出会う朝茶かな 妙薫
21 長雨で爽やかなく衣重ね   妙薫
22 水田にポッカリ サークル秋うんか  義風
23 木々の葉もしぶく色づく秋の風   高天
24 カメムシの臭いに怒る夜長かな 義風
25 秋雨や花の命を知るものぞ 高天
26 台風に雲乱れたり刈田かな 晩水
27 寒しげに秋雨の刈田稲架並ぶ 晩水
28 道ぞいにつるし柿なる台風下 晩水

円相について

◎円相について
新しいお茶人から、今度の茶会に掛けようと思う と 墨跡の解を聞かれました。拝見すると、円相を画いて讃語に、「人々這ケ出不得」とあり、筆者は大徳寺の宙宝和尚です。
円相の意味は、讃語によって変わってきます。
「人々這箇出不得」とか「天下の衲僧跳不出」とかある場合は、縦に無始劫来より尽未来際まで、横には大宇宙の隅から隅まで、絶対の真理(如是の法)が充ち満ちているのだから、この円相から外に飛び出すことは絶対に不可能だという意味です。人間だけでなく山川草木禽獣虫魚に至るまで、一切の存在がこのままここで生き、ここで死んでゆけばそれでよいのです。悟っていようが迷っていようが、そんなことは一切関係ありません。
『法華経』には「一切治生産業みな実相と相違背せず」とありますし、道歌にも「雲晴れてのちの光と思うなよ元より空にありあけの月」とあります。
安心して生き、安心して死んでゆきましょう。
それでも、自分自身に「うん、そうか」と納得できぬうちは、どうしても安心出来ぬという人のために、「坐禅」があります。どうぞあなたのお越しをお待ちしております。
竜穏庵井本光蓮 合掌